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白木信一郎の「投資運用苦楽」第228回 日本の不動産価格にみるバブルの進行度 [マーケット関係者]

もっとも、最近の事象を、破裂間近なバブルの進展とみるか、恒常的な価格上昇の始まりと見るかは難しいところだと思います。米国のマンハッタンや英国のロンドン等の一部の不動産は、景気の波に多少は左右されますが、基本的には右肩上がりで不動産価格が上昇してきました。これは、世界中の富裕者や法人が機会さえあれば、マンハッタンやロンドンの不動産を保有したがっているからだと思われます。東京がアジアにおけるマンハッタンやロンドンといった存在になった場合、景気サイクルの下降局面に入っても、不動産を買いに来る投資家が出てくる可能性もあります。シンガポールや香港の不動産もこれと似たような状況で、高騰を続けています。前回の日本の大型不動産バブルは、国内投資家主導で起こりましたが、今回は海外投資家の果たす役割が大きくなり、そのすそ野も広がりつつあるようです。
一方、国内投資家主導であれば、日本の金利水準と国内レバレッジの状況に左右されて不動産価格も決まっていくと思われますが、海外投資家の参入による上昇が大きければ、グローバルの金利水準やレバレッジにも影響を受けやすくなり、価格の予想も難しくなるかもしれません。ここが不動産上昇の始まりか、5合目か、あるいは8合目にいるのか、目を凝らして耳を澄ませておきたいと思います。
2015年05月08日
以上、転載
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コメント 1

(。・_・。)2k

物価の上昇に伴うだけではないんですねぇ

by (。・_・。)2k (2015-06-20 10:42)