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インデックス 松本大のつぶやき 松本大さん [松本大さん]

東証と日経新聞が共同開発したJPX日経インデックス400は、簡単にザックリ云うと過去3年間のROEが高い順に400銘柄ほぼ客観的に選んで作るインデックスです。政府は公的年金・GPIFの運用のベンチマークの一部をTOPIXからJPX400に変えようとしています。GPIFがシフトすれば、他の多くの機関投資家もその運用ベンチマークを部分的にJPX400に追随シフトしていくでしょう。そうすると、日本の機関投資家は、インデックス投資家で居続けつつも、客観的にROEベースで入れ替えられる銘柄を先取りして探す、或いはインデックスに入っている企業に対してROEを下げないようにプレッシャーを掛けるかも知れませんから、全般に上場企業側でもROEを上げようとする機運が高まりやすくなります。実際にJPX400に入れなかったことを悔しがって、配当や自社株買いを大幅に増やす決定をした会社もあります。ROEを上げるためには、その計算の分母を小さくするのが即効力があるからです。
分母を大きくしている一つの理由は、日本の企業が膨大な内部留保を蓄えていることです。世界的にはこのことが大問題となっており、アベノミクスの次の一手は、成長戦略と共に、この100兆とも200兆とも云われる内部留保、眠れる現金をアンロックするか-即ち配当で払うか、自社株買いするか、設備投資に回すか-が問われています。JPX400という仕掛けは、この大問題を解く鍵となり得るのです。
6月3日
以上、転載
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コメント 1

(。・_・。)2k

お金は回して欲しいものですね

by (。・_・。)2k (2014-07-13 00:08)