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第316回 何もしない=マイナスの時代 堀古英司さん [堀古英司さん]

アメリカの非農業部門雇用者数(総数)を見ると、金融危機以降失われた870万人の雇用は、これまでに90%回復しています。毎月初発表される雇用統計では前月比の増減を見て「予想より数万人上回った、下回った」と市場は一喜一憂していますが、総数の傾向を見ると、いかにそれがナンセンスであるかという事が分かります。というのは総数は1億4,000万人近い数字であり、数万人というのは、総数から見ると殆ど誤差の範囲の数字に過ぎないからです。月々ではこのように、ほんの少しの凹凸はありますが、総数で見るとかなり着実で右肩上がりの回復を示しているのです。このペースで行くと、今年の秋には金融危機以降失われた雇用を全て回復する事になります。そもそも量的緩和というのは、金融危機という100年に一回のショックに対応する形で取られた緊急措置なのですから、金融危機で失われた雇用が全て回復する以上、続けていく意味はありません。FRBは昨年12月から量的緩和の縮小を開始、今年の秋には量的緩和を終了する方針を示しています。その意味で現在のFRBの方針は極めて適切と言えます。
2014年3月5日
以上、転載
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(。・_・。)2k

よくなるといいですよね

by (。・_・。)2k (2014-04-26 23:46)