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第5回 不動産株を読み解く 長谷部翔太郎さん [マーケット関係者]

しかし、4月の黒田日銀総裁の会見以降、政策の打ち止め観測から長期金利が急上昇してしまいました。すると、不動産株への追い風は止み、むしろ逆風となってしまいます。直近はかなり金利動向にも落ち着きがみられますが、それは「逆風が凪いだ」ことで「追い風が吹いた」わけではありません。既に金利は上昇過程に入ったとの見方を採れば、これまでと同じ構図での不動産株の上昇は期待し難いという結論になってしまいます。市場の急落が引き起こされる前に、不動産株が逸早く調整に入ったのはこういった風向きの変化を市場が織り込んできていたため、と言えるのです。
これは非常に大きな教訓です。金利と株価の関係は経済学、証券理論の基本中の基本です。如何に市場が熱狂していようが、根本にあるロジックは冷徹に反応してきます。どれだけ市場が盛り上がっていようが、基本原則を忘れてはいけない、ということです。なお、蛇足ですが一言。では、不動産株の相場はもう終わりか?と思われる方もいるかもしれません。筆者はそう思いません。今後、賃料が実際上がってくる、不動産価格が上昇してくる、といった現象が顕在化してくれば、こんどは「風」はなく「利益」が株価を牽引するはずです。そうです。株価は企業の利益で決まる、というのも基本中の基本なのですから。
2013年06月17日
以上、転載
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コメント 1

(。・_・。)2k

なろほどそのとおりですね
家賃上がるのは嫌だな

by (。・_・。)2k (2013-07-27 14:16)