天海祐希が首位に躍進、Ｕ-25世代も台頭 タレントパワーランキング女優編 日経エンタテインメント！

2010/07/05 日経Web刊より
タレントパワーランキングで初めて女優部門１位に立ったのは天海祐希。2009年は主演ドラマ『ＢＯＳＳ』や映画『アマルフィ 女神の報酬』がヒットするなど絶好調で、女性中心に幅広い年齢層から支持された。仲間由紀恵は2009年の主演ドラマ２本（『ありふれた奇跡』『アンタッチャブル』）の視聴率の伸び悩みが影響してか２位に。とはいえ、３位の松嶋菜々子とともに人気は安定している。
５位は2010年1月期にドラマ『曲げられない女』が健闘した菅野美穂。女性層だけでなく、30代男性の支持も高いのが特徴だ。
結果、上位５人中４人が30～40代前半の女優に。ただし、09年は育休状態だった篠原涼子、2009年３月に陣内智則と離婚した藤原紀香らは同世代だがダウンしている。
最強世代が天下取りへ
20代後半は、７位の柴咲コウや８位の竹内結子（調査時。2010年４月に30歳）を除き、ややコマ不足。伸びた新顔もいなかった。
対照的に、層の厚さが注目されてきたＵ‐25女優。特にドラマ、映画で相次いで主演を務める85～88年生まれの若手女優の躍進が目立つ。上位常連の上戸彩に加えて、綾瀬はるか、新垣結衣、宮崎あおいがトップ10入りしている。
なかでも大幅に順位がアップしたのは、ドラマ『ＭＲ．ＢＲＡＩＮ』『ＪＩＮ‐仁‐』で活躍して男性支持が伸びた綾瀬はるか、映画『ＢＡＬＬＡＤ 名もなき恋のうた』がヒットした新垣結衣の２人。また、映画『昴‐スバル‐』やドラマ『任侠ヘルパー』など話題作への出演が続いた黒木メイサ、主演ドラマ『ライアーゲーム』のシーズン２がオンエアされて映画化もされた戸田恵梨香も認知度、関心度を上げ、トップ30入り。この世代では、堀北真希、長澤まさみ、蒼井優、井上真央も人気を集めている。
堀北、戸田は若い世代の人気が高く、10代女性の女優ランキングでは既にトップ10に入っている。女優の支持に関しては保守的な傾向が強い年配層（04年以降はドラマ出演がない山口智子の人気の根強さが物語る）にアピールできれば、さらに順位を上げそうだ。
注目すべきは、上戸、宮崎、新垣と同世代ながらブレイクは後発となった、「遅れてきたＵ‐25女優」ともいうべき女優の急上昇。北川景子、杏（ともに86年生まれ）や佐々木希、吉高由里子（ともに88年生まれ）らがトップ30を狙える位置へ得点をアップした。いずれも恋愛ドラマが似合う洗練されたイメージの持ち主なので、連ドラヒロインの常連となって、引き続き支持を伸ばしそうだ。
さらに若い90年代生まれも、北乃きい、川島海荷らへの関心度が上昇。今後知名度が上がれば、85～88年生まれの女優が一気に頭角を現した時のような、若手女優ブームの再来もありそうだ。
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