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労働市場の質に言及したイエレン議長 早期利上げ期待後退でドル安へ 雨夜恒一郎さん [雨夜恒一郎さん]

つまり雇用市場は一見回復しているように見えるものの、実は健全な状態からは程遠い。3月のFOMCで利上げ検討の失業率基準6.5%を撤廃し、「労働市場やインフレ圧力など幅広いデータを考慮する」としたのはこのためです。労働経済学が専門であるイエレン議長は、物価安定と雇用を天秤に掛ければ雇用を取ると公言してはばからない人物。まして現在米国の消費者物価指数は前年比+1.1%とFRBの目標である2%を大きく下回っており、インフレの心配はありません。イエレン議長は、先月のFOMC後の記者会見で、量的緩和の終了(おそらく今年秋)から最初の利上げまでの期間について、「6か月程度」と発言して物議をかもしましたが、言いたかったことはおそらく「少なくとも6か月で、状況次第ではさらに長くなる」ということだったのでしょう。
労働市場が量的にも質的にも健全な状態になるまでは金融緩和を続けるというのがFRBの意向だとすれば、最初の利上げは再来年までずれ込む可能性もあります。米国金利の先高観は大きく後退し、しばらくはドルを買いづらい局面が続きそうです。今後ドル円は下値がぜい弱となる一方、ユーロや豪ドルは対ドルで上昇余地が広がりそうです。
2014年04月11日
以上、転載
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コメント 1

(。・_・。)2k

ユ-ロ期待できるんですね

by (。・_・。)2k (2014-06-07 09:30)