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米国債デフォルト回避でも手放しで喜べない理由 雨夜恒一郎さん [雨夜恒一郎さん]

ただし、今回の合意はあくまで暫定的なものであり、財政協議が完全に決着したわけではありません。とりあえず目先は、米国債デフォルトという最悪のシナリオは消えましたが、法案の期限である2月になればまた今回と同じような混乱が繰り返される可能性があり、単に問題が先送りされたにすぎません。言ってみれば、マイナスが一旦ゼロに戻るだけであり、プラスになるわけではありません。目先は安堵感によるリスクオンが見られるでしょうが、過度の楽観は禁物です。
また、政府機関の閉鎖が2週間以上続いたことによる実体経済への悪影響も避けられません。すでに発表された10月分の経済指標、ミシガン大学消費者信頼感指数とNY連銀製造業景況指数は、前月から大きく悪化し市場予想を下回っています。今月29-30日のFOMCでは、QE縮小の見送りが濃厚でしょう。FRBハト派の筆頭であるイエレン氏が次期議長となることが決まっていることもあり、米国の金融緩和解除は当初の予定より大幅に後ずれする可能性が出てきました。金利動向面からもドルは積極的に買いづらくなります。
テクニカルにも、5月以来の大きな三角保ち合いの上限にあたる99円台は強い抵抗線となるとみられ、ここから積極的に買い上がるのも難しいところ。結局は98円付近を中心としたレンジ相場が続く公算が大きく、今次の上昇局面では逆張りスタンスで臨むのが賢明です。
http://lounge.monex.co.jp/advance/kawase/2013/10/18.html
2013年10月18日
以上、転載
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(。・_・。)2k

世の中 なんでも先送りですね
後が大変だぁ、、、


by (。・_・。)2k (2013-11-16 14:50)