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マーケットメール 朝刊 広木隆さん [広木隆さん]

この日の市場の反応は、今後の相場の方向感を明確に示したと思われます。ポイントを整理しましょう。
(1) 月20万人に近い雇用者数の増加が3カ月並んだ格好となり米国労働市場の回復は確固たる足取りとなっている。
(2) これでFRBの量的緩和縮小開始のタイミングは9月からが濃厚となったと思われる。
(3) 量的緩和縮小、金利上昇を嫌気して一旦は米国株が売られたものの、切り返して高値引け。ダウ平均が、バーナンキ議長がFOMC後の記者会見で量的緩和縮小の時期に言及した6月19日の終値水準も上回ったことで、米国株式市場はいわゆる「バーナンキ・ショック」を乗り越えた。量的緩和縮小、金利上昇を織り込んだ、さらに言えば、それらのマイナス面を乗り越えて、それらが示すプラスの面を好感し始めたということである。
そして、ここが非常にシンボリック(象徴的)な点ですが、
(4) 10年債利回りが2.7%台を超え2011年8月1日以来の水準まで上昇した。2.7%台に乗せた11年8月は、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国長期国債の格付けを「トリプルA」から「ダブルAプラス」に格下げした時。皮肉にもその後からリスク回避の動きが広がり世界の資金は米国債に向かい利回りが急低下していった。今回、その水準まで戻したということは、過度なリスクオフの世界が完全に終了したということである。最近起きている金相場の低迷と併せて考えると、より構図が明確になるだろう。
マネックス証券
7月8日
以上、転載
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コメント 1

(。・_・。)2k

尽き20万人はすごいですね~

by (。・_・。)2k (2013-08-10 10:23)