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何を買うか? 2012年 モデル・ポートフォリオ 広木隆さん [広木隆さん]

【逆張り・トレーディング】
9104 商船三井
逆張りの筆頭は海運だろう。コンテナ船、ばら積船、タンカーなどいずれも海運市況が低迷し運賃上昇の目処が立たない。業績は上場企業のなかで最悪の部類に入る。商船三井は1995年3月期以来17年ぶりの最終赤字が見込まれている。会社予想、日経予想、四季報などいずれも今期の最終赤字は40億円の見通しだが、アナリスト予想の平均(Quickコンセンサス)はすでに100億円を超えるところまで赤字幅が拡大しており、さらなる下方修正がありそうだ。但し、海運の業績が悪いのは誰もが分かっていることである。業績悪を受けて株価は売り込まれている。昨年2011年の海運の業種別パフォーマンスは▲47%。東証33業種のなかでワースト2位の下落率であった。商船三井のPBRは0.5倍を下回る。赤字だからPERは算出できない。ここまでくると業績を云々して売買する株ではないだろう。グローバル景気敏感セクターである海運は、いまや世界の金融市場の「リスク・オン⇔オフ」ゲームにもっとも連動しやすい。市場が「リスク・オン」モードになれば買われ、「リスク・オフ」で売られる。ボラティリティは激しいが、うまくタイミングを捉えれば大きなリターンも狙える。逆張りという発想でもよいが、むしろ「トレーディング・ストック(短期売買対象銘柄)」として取り組むべきか。
2012年1月17日
以上、ストラテジーレポートから転載
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コメント 1

(。・_・。)2k

あまり海運業って
普通の人が理解しえないところに
存在してますよね 難しい業種なんでしょうね

by (。・_・。)2k (2012-01-31 16:11)