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外為どっとコム、FXで相場を誤提示 顧客の損失救済 [FX情報]

2010/07/13 日経Web刊より
外国為替証拠金(FX)取引の最大手、外為どっとコムの店頭FX取引で13日、ユーロ・円相場が外為市場の実勢の半値程度まで一時急落し、一部顧客が損失を被ったことが同日分かった。システムの不備による誤ったレート提示が原因で、同社は関連取引を不成立とし顧客の損失が発生する前の状態に戻すと発表した。原因の究明と、影響の規模などの把握を進める。
13日の午前7時前、外為市場の実勢相場に沿って1ユーロ=111円程度で推移していたユーロ・円相場が55円台後半に急落した。今後のユーロ高を見込んでユーロ買い・円売りの持ち高を保有していた顧客の一部が損失確定の取引を迫られた。その後、再び実勢に向けて上昇する過程で利益を得た顧客の取引も不成立処理の対象となる。
外為どっとコムは「顧客に多大なご迷惑をかけ深くおわびする」としている。金融機関の提示レートのうち実勢から離れたものをあらかじめ省くシステムが、何らかの原因でうまく働かなかった可能性があるという。
同社は今回の件で影響した分も含め取引数量を公開していない。6月末時点で、口座数が約50万件、預かり証拠金は約977億円で、それぞれ業界首位。ユーロ・円取引の顧客持ち高のうち、ユーロ下落が損益悪化につながるユーロ買い・円売りの持ち高比率は12日時点で約74%を占める。
業界関係者によると、規模の小さな業者が誤ったレートを提示することはたまにみられる。ただ最大手で起きたうえ「実勢相場の半値という乖離(かいり)幅は異例」との声があり、投資家の間で業界の運営体制の不備を問う声が高まる可能性もある。
FX取引を巡っては東京金融取引所の「くりっく365」で、昨年10月末に南アフリカ通貨ランドが実勢から離れて急落し、一部の顧客が損失を被った。東京金取は救済措置を取ったが、対象にならなかった顧客が損害賠償を求め集団訴訟を起こしている。
以上、転載
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